怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ミステリーカレッジとミステリー落語

Muho2007-11-11

  • 立教大学で行われた「ミステリーカレッジ」に行ってきた……というか参加してきた。数ある企画の一つ「ミステリー講談&落語」の座談会に招かれたのだ。有栖川有栖氏、愛川晶氏、北村薫氏といった恐るべき面々に囲まれ、いったいどうすればいいのでしょうという状態のまま、一時間ほど壇上にいた。お誘いを受けた当初は、「どうせ30人くらいの小教室だろう」と軽く考えていたのだが、当日の教室は150人くらい入る大きさで、しかも立ち見が出るほどの盛況。プラモや怪獣の話なら数時間でも平気だが、ミステリーについてはよく判らないので、けっこう緊張した。
  • それでも暖かな聴衆の皆様に支えられ、何とか終了。緊張のあまり、何を喋ったのかよく覚えていないが、終了後、数人の方から「面白かった」と声をかけていただき、ホッとする。
  • 落語ブームといわれても釈然としない昨今であったが、落語に対する皆さんの反応などを見るに、落語が一般に浸透しつつあることを実感した。座談会後、ミステリー落語「貧乏花見殺人事件」を堪能。現代に翻案してあるが、途中まではオリジナルの「貧乏花見」とほぼ共通。後半、事件が発生、探偵も登場する。「落語」の中で普通に語られているある部分に科学的つっこみを入れることで、意外性が生まれるという……なるほど、この手があったかと密かに影響を受けてにんまりした。
  • このブームで落語を聴き始めた人が、そろそろ落語を解釈する段階に入ってきたように感じた。落語は多面的で奥が深いものなので、様々な解釈が可能だ。そうした議論や創作が活発化していくのは、とてもうれしい。
  • これだけのイベントを企画、実行するのは、大変だったと思います。実行委員の皆様、お疲れ様でした。一参加者として、とても楽しませていただきました。