- 身内が入所している施設に、身内宛の封書がNHKより届いた。その内容は……「お宅に電話してみたら、通じなかった。あんた、本当にそこに住んでいるのか? 住所、電話に変更があった場合は、俺たちNHK様まで連絡貰わないと困るんだよ。さっさと書いて投函しろ。ずるしようとしても、すぐに判るんだからな」というものだった。
- 身内は両腕が動かない。だから、電話があってもかけられないし、出ることもできない。施設には総合受付もあるし、個人の電話はいらないと思って、身内が入院したのを期に停止した。そこにこの手紙だ。ふざけんなよ、NHK、テメエ、何様だ。身内は生死の境をさまよってたんだぞ。それでも、「私、両腕も動きませんし、もうすぐ死ぬかもしれませんので、電話はいらなくなりましたの。でも、受信料は払いますわよ」って連絡しなくちゃならんのか。何より、いったいなぜ、身内の電話に確認の連絡を入れたのだろう? 身内はずっと受信料は納めている。なのにうっかり電話を止めたら、NHKから確認の封書が届くのかよ。気持ち悪過ぎる。電話を止めるってことは、それぞれに悲喜こもごも、いろいろな理由があるはずだ。そこにこんな、無慈悲な封書を送ってくるNHKの常識を疑う。
- とにかく、腐りきっているぞ、NHK。受信料を得んがため、疑心暗鬼になってやがる。
- 身内はな、病院でも毎日、NHKを見てんだよ。寝たきりだし、チャンネルも自由に変えられないから、NHKをぼんやり見ているのが、唯一の楽しみなんだよ。この上、妙なテロップだしたり、視聴の邪魔するような真似しやがったら、許さんからな。