怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

バレンタイン監督と金本選手

  • 昨夜もちゃんと仕事をしたのに、なぜか終わっていない。小人さんはいないのか? まぁテレビを見て、模型の箱を眺めていた私も悪いが。
  • NHKのクローズアップ現代でロッテのバレンタイン監督の特集を放送していた。日本シリーズ圧勝の秘密を探るものだが、もうとにかく、「ロッテ強い強い」で全編彩られていて、「実戦感覚がどうの……」とか阪神側の言い訳はいっさい通用していなかった。今岡が完璧におさえられたのは、バレンタインの采配なのだそうだ。世の中そんなものである。セ・リーグでプレーオフを始めるのではなく、パ・リーグのプレーオフを止めるのが、最良の方法だとなぜ判らないのだろう。
  • NHKの人間ドキュメントは金本選手の特集。日本シリーズ中は「クズ鉄本」とか喚いていたけれど、偉大な選手であることには違いないし、MVPも当然でありましょう。阪神のリーグ優勝はあなたのおかげだ。感謝しています。
  • 11月4日、金曜日。みずほ総合研究所というところが発行にしている月刊誌(?)「Fole」に落語の観劇レポのようなものを書くことになった。第一回は「末広亭」。午後5時から9時までみっちりと落語などを聴く。行く前はげんなりしていたのだが、内容は充実、芸人たちのレベルも高く、飽きる間もなくトリを迎えてしまった。落語ブームとはいえ、実によくできたプログラムであった。これなら、人は来る。

  • 昔昔亭慎太郎師の「ぜんざい公社」。声の良さ、はぎれの良さは注目。

  • 桂右団治師の「やかん」。実は女性である。

  • 桂歌助師の「桃太郎」。

  • 三遊亭遊之介師の「浮世床-将棋」。仲入り前では、一番気に入ったのがこの人。

  • 三遊亭小円右師の「のし蚫」。

  • 昔々亭桃太郎師の「お見合い中」。新作落語だが、とにかく面白かった。人気があるのも判る。新作を演じているが、芸の基礎は完璧で、自分のみせ方も心得ている。噺家として巧みな人。注目。

  • 桂小文治師の「強情灸」。場が盛り上がってくるに従って、自分の声もでかくなってくる噺家が、私は一番嫌い。だから、某小さんの孫とかいったいどうなのかと思う。小文治師は、臨界点ギリギリのところでテンションを維持できる。文治を思い起こさせる楽しい芸。

  • 桂伸治師の「夏泥」と三遊亭遊三師の「替わり目」。正当派古典落語。びしっと決めてくれたから、この日の満足度が上がった。持ち味は違うけれども、問答無用で落語の楽しさを伝えてくれる。

  • 柳家蝠丸師の「死ぬなら今」。寄席ではなかなか聴けないこの噺をしてくれただけで、ポイントアップ。すっとぼけた風貌ながら、語り口は落ち着いていて、声もいい。